我が家の Windows 10 機は、グラフィックカードが NVIDIA GeForce GTX 1050 です。接続しているモニタは16年物くらいのえらい古い物なんですが、最近壊れてしまって、電源を入れてから1秒くらいしか画面が映りません……。でも、MacBookPro から Chrome リモートデスクトップで接続して使っているため、特に困っておらず、買い替えに至っていません。
ただちょっと不満だったのが、解像度が 1280×1024 になってしまうことでした。Windows 純正のリモートデスクトップでは、クライアント側の環境に合わせて解像度が変更できますが、Chrome リモートデスクトップではモニタに映っている通りの解像度にしかなりません。接続されているモニタの解像度が 1280×1024 のため、Chrome リモートデスクトップでも 1280×1024 で使うしかないのです。クライアント側の MacBookPro は、通常 1440×900 という解像度なのですが、私は Display Menu というアプリを使って 2880×1800 まで解像度を上げています。そのため 1280×1024 というのはとても狭く感じ、不満だったのです。
ここ数ヶ月、どうにかして 2880×1800 の解像度で Windows 10 機に接続できないかといろいろ試していたのですが、やっとできたので、その手順を記しておきたいと思います。
前提となる環境の説明
- ホスト側
- Windows 10 機
- Windows 10 Home Edition を使っているため、純正リモートデスクトップは使えません
- NVIDIA GeForce GTX 1050 を搭載していて、NVIDIA ドライバが動いています
- 接続されているモニタは最大解像度が 1280×1024 です
- クライアント側
- MacBookPro
- Display Menu が動いていて論理解像度が 2880×1800 になっています
- ここから Chrome リモートデスクトップでホスト側の Windows 10 機に接続します
手順
Chrome リモートデスクトップで接続する
カスタム解像度を作成する
Chrome リモートデスクトップは、物理モニタに表示されている通りの解像度でしか表示できませんので、Windows 10 のディスプレイ設定で目的の解像度を選択する必要があります。しかし選択できる解像度は、接続されているモニタの最大解像度が 1280×1024 なため、それ以下の解像度に制限されています。ここに、NVIDIA ドライバの機能を使ってカスタム解像度を追加してあげるのが、最初のステップです。
デスクトップを右クリックして出てくるコンテキストメニューから、「NVIDIA コントロールパネル」を起動します。左側のタスクの選択から、ディスプレイ - 解像度の変更 をクリックします。
「2. 解像度を選択します。」のところに「カスタマイズ」ボタンがあるので、それを押します。カスタマイズウィンドウが開きます。
「カスタム解像度の作成」ボタンを押すと、またウィンドウが開きます。ここで作成したい解像度を入力します。私は以下のようにしました。
- 水平ピクセル: 2880
- 垂直ライン: 1760 (Chrome リモートデスクトップのヘッダが画面上部に 40 ピクセルほどあるので、この分 1800 から減らしています)
- リフレッシュレート: 75Hz